南インドのヨガ指導者クリシュナ・マチャリア(1989没)が創造したヨガです。
Nyasaは『配置をする』、Vi は『特別な』というような意味で、
呼吸と動きと内観を意識しながら流れるように行なう連続アサナ(シークエンス)です。
弟子のパタビ・ジョイスがアシュタンガー・ビンヤサヨガを創造しました。
YOGAは古代インドから長く続く人生哲学です。
健康法として広まったのは20世紀中ごろからで、最近は瞑想も一般的になりました。
ヨガの目的は「今ここを存分に生きる」です。
しなければをしたい「must」を「want」、今置かれている環境や立場を受け入れて
「不満」を「満足」に転換できる、柔軟性と積極性を養っていきます。
アサナ(ヨガの体操)や呼吸法はその手段です。
いつも感謝して笑顔になれば、「ヨガの一歩」の始まりです。
YOGAはバラモンが瞑想をして精神性を探求して発展させたラ―ジャ・ヨガ(王のヨガ)と、
カーストから外れた修行者(サドゥー)が山里で体の技法を発展させたハタ・ヨガがあります。
20世紀中ごろから、ヨガが世界的に注目されてから、サドゥーの身体能力や修行法が研究されて、
インド国内でも一般に普及し始まりました。
インドでは紀元前5世紀頃バラモン教が、そしてヒンズー教が発祥しました。
ヒンズー教には、カーストという身分制度があり、祭祀(宗教的儀式)を司るバラモン(司祭)、
クシャトリヤ(王、戦士)、ヴァイシャ(商人)、スードラ(使用人、小作人)に分かれるそうです。
(1950年には法律で身分差別は禁止されています。)
同時期に、ジャイナ教、仏教が発展して、ヨガ哲学はそれらの宗教の影響を色濃く受けていると
言われます。
パタンジャリによって編纂され紀元4-5世紀頃成立したと言われる修行方法です。
195の格言は 三昧の章、実践の章、成就の章、補足の章と4章に分かれ
「悟り・三昧」の境地とそこに至る方法を説いています。
日本語訳と解釈がついた本は佐保田鶴治「ヨーガ・スートラ」、
グレコール・メ―レ、伊藤雅之訳「現代人のためのヨーガ・スートラ」などがあります。
パタンジャリの「ヨガ・スートラ」には8段階の修行体系があります。
1段階は生活態度の「ヤマ・禁戒」、2段階は生活習慣の「二ヤマ・勧戒」、
身体についての3段階「アサナ・姿勢法」、4段階「プラナヤマ・調気法」、
5段階「プラティヤハラ・感覚制御」、瞑想についての6段階「ダラーナ・集中」、
7段階「ディヤーナ・静慮」、8段階「サマディ・三昧/統合」です。
沖ヨガでは「バクティ・信仰」「ブッディ・決定」「プラサド・法悦」を加え、十段階に解釈しました。