ヨガ食の考え方1回目

 

 日本人に分かりやすいヨガの沖道ヨガでは、体質や症状、食生活がその人にとって適切か判断するのに、陰と陽の考え方を取り入れています。20年以上断食の指導に携わり、体質体調を陰陽で観察してきたので、その体験の一部をお知らせします。

 

~~~今回はお米他穀物について~~~

 日本人のお米の消費が減って、コメ余りと言われています。今何が好まれるか、繁華街にイタリアンの店、インド料理、パン屋が増えたと思いませんか。どうしてでしょう。中国の観光客の皆さんは挙って炊飯器を購入して帰りますから、炊飯ジャーのご飯はおいしい。企業もお米消費に努力していると思います。

 今90歳~100歳以上まで長寿の方はお米を食べていました。動物性の卵もお肉も魚も特別な一部の人以外は今ほどの量は日常的に食しなかったでしょう。もうひとつは身体が出来上がる20代まで漬物の発酵食もあり、ほぼ自然食だったこともあるでしょう。肉食が過剰になると内臓も血管系も疲労がたまり易くなります。(判断食は動物性蛋白を控えて、穀物や野菜も少量にすることで、本来の感覚を呼び戻し、内臓を休めます。)

 穀物には何があるか、日本人に馴染み深いものでは蕎麦、米、麦、稗、粟やアンデスなどはトウモロコシの粉、アマランサス等。

 日本に絞れば、そばは米より涼しい環境に育ち、色は茶色なので陽性、麦は9月~10月に捲き翌年6~7月が収穫で冬を越すので米より陰性です。米でも麦でも九州で収穫される物より北海道産が陽性です。ゆっくり時間がかかるからです。

 台湾にもお米がありますが、二毛作ができるくらい速くできるのでより陰性であっさりしています。お米も本来地元産が身体に合います。

 さてなぜ日本人がパスタやカレーを多く好むようになったかというと、肉や卵の摂取が断然多いので、当然肉や魚は米より陽性です。その上ご飯をたくさん食べてはより暑くなり、それで陰性の麦で作ったパスタやパン、うどんが好まれ売れるのです。

 

 お酒でも、麦とホップで造ったビールがより好まれるのも同じ理屈です。でも冬は鍋に熱缶がほっとしませんか。(s